右手と左手
私たちは毎日「手」を使って様々なことをしますよね。
顔を洗ったり、書き物をしたり、握手をしたり…
そんな毎日お世話になっている「右手と左手」の語源のお話をしたいと思います。
古神道には水火(すいか)の清めというものがあります。
水と火は汚れを祓うものと考えられ、暮らしの中にも取り入れ生活の質の向上にも繋がりました。
そんな水火を人間の体になぞらえると、左の手は火の動きで「火が足りる」(ここでいう火は太陽から
の陽のことを指していて、太陽の光で事足りるという意味)ということから、ヒダリと言います。
右の手は水の動きで「水の極み」と書いてミギと言います。
火は高く上がろうとし、水は上から下へ流れていく。
そのため、神社で参拝する時や、拍手を送る際には左手が上に、右手が下に来るようにするのが良い
とされています。なるほどって感じですよね笑
自然の働きに沿った動きをする。そこに古神道の自然への畏敬の念が感じられます。
私たち人間の体にも熱があります。そして人間の水分量はとても高い。
水と火は、人間と深い関わり合いにあるのです。
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