読み解き Vol.2
古神道の思想をよく表現している人物として宮崎駿が挙げられます。
世界的にも有名な「となりのトトロ」では、
劇中でも神社や鳥居など神道を感じられるような風景が多く描かれていますよね。
作中で、メイが森を探索していると巨大な楠木のくぼみに落下し、トトロに出会う。
考古学者である父にそれを伝え、再び会いに行こうとするが楠木へ行き着くことができない。
そこで父は二人を連れ森に挨拶に行こうと切り出すのである。
森の入り口の鳥居を通り、石段を上がっていくと小さな祠あり、
その後ろには大きな楠木が立っていた。父は、
「立派な木だなぁ。きっと、ずっとずっと昔からここに立っていたんだね。 昔は木と人は仲良しだったんだよ。 ~(中略)~ これからよろしくお願いします!礼!」
と語り、3人で楠木に向かってお辞儀をします。これは自然崇拝や、アニミズム的な思想がなければ
行わない行動ですよね!
実際に名古屋の楠町では楠木を御神木として祀っています。
宮崎駿作品では他にも「もののけ姫」など、自然と人の関係性について考えている作品が多いので、
皆さんも新しい視点でみて見るのも楽しいかもしれません。
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